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ヘルペス治療薬:ファムビル錠の特徴

ファムビルは抗ウィルス薬の一つで、ヘルペスウィルスによる感染症の治療に使われる薬です。
水痘・帯状疱疹ウィルスが原因となって起きる水ぼうそうや帯状疱疹、単純ヘルペスウィルスが原因となって起きる口唇ヘルペスや性器ヘルペス、カポジ水痘様発疹症などの治療に用いられます。

ファムビルの有効成分はファムシクロビルで、他の抗ヘルペスウィルス薬とくらべて作用時間が長いという特徴があります。
ファムシクロビルはプロドラッグで、体内で代謝されてペンシクロビルとなった後に効果を発揮します。
ペンシクロビルには、ウィルスに感染している細胞内に作用して、ウィルスDNAの伸長を抑えるという働きがあります。

ヘルペスウィルスに感染すると、全身や体の一部に発疹や発赤などの症状が出て、強いかゆみや痛みをともないます。
また、水ぼうそうや帯状疱疹では40度くらいの高熱が出ることもあります。
ファムビルを服用した場合、有効成分のファムシクロビルがウィルスの増殖を抑えてくれるため、患部の治りを早めて治療までにかかる期間が短くなります。
効果には個人差がありますが、できるだけ初期の段階で服用し始めるとより高い効果を得ることができます。

ファムビルには、飲み薬以外にも注射や塗り薬などの種類があり、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどでは患部に直接塗ることで症状を緩和することができます。
ヘルペスウィルスが原因となって起きるヘルペス角膜炎には、専用のファムビル眼軟膏が用いられます。

内服用のファムビルは、白い錠剤タイプの薬となっています。
1錠中にファムシクロビルが250ミリグラム含まれています。
副作用が起きることはまれですが、慎重に使用したほうが良い場合もあるので注意してください。

この薬を服用する場合には、単純疱疹の場合と帯状疱疹の場合とで飲む量が異なっています。
単純疱疹の治療に使用するときには、通常成人で1回1錠を1日3回服用します。
帯状疱疹の治療に使用するときには、通常成人で1回2錠を1日3回服用します。

ファムビルの副作用と服用についての留意点

ファムビルを服用したときに重い副作用が出ることはあまりありません。
しかし、副作用が出ることがまったくないわけではないので、持病やアレルギーのある人は十分に注意して使用するようにしてください。
また、妊娠中の人も慎重に使用します。

高齢の人や腎臓病にかかっている人では、薬の排泄が遅れるために服用時間をずらさなくてはいけないことがあります。
薬の飲み合わせにも注意が必要です。
とくに痛風の薬であるプロベネシドを服用している場合には、薬の排泄が遅れて作用時間が長くなるケースがあります。

ファムビルの主な副作用としては、主に皮膚や粘膜の症状、胃腸症状、精神神経症状などが知られています。
急性腎不全を起こすケースもあるので、腎臓が弱い人は気を付けなくてはいけません。
まれですが、ショック症状やアナフィラキシーを起こす人もいます。

皮膚や粘膜の症状では、発疹や発赤、水膨れなどが出ることがあります。
かゆくなって皮が剥けたり、発熱することもあります。
また、喉が痛くなったり、唇や口のなか、目の粘膜などが荒れたり充血することもあります。
ただれが起きるような場合には注意が必要です。

胃腸症状としては、吐き気や腹痛などを引き起こします。人によっては下痢や軟便の症状が出ることもあります。
腎不全の症状としては、尿量が少なくなったり、出にくくなる人がいます。
また、血尿や尿のにごりなどが起きることもあります。
尿量が低下すると、全身のむくみなどの症状を引き起こします。

精神神経症状でよくあるのが、頭痛やめまいなどです。
意識が低下して眠気やだるさを感じることもあります。
重い副作用が出た場合には、もうろう状態になったり幻覚や混乱が生じることもあります。
自動車を運転するなど危険な作業に従事するさいには、十分に気を付けて使用する必要があります。

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